みんながやってみたいと思ってたんじゃないかな? 
 電動アシスト自転車改造(電芦改)
 2015年製リアルストリーム篇
 
 
爆速、最速、等の文字を見つけるが、はたしてどの様な物なのか??

アシスト自転車は便利な物(?)であるが、法律の上からの制約がある。(公道では)

道路交通法では「人の力を補うため原動機を用いる自転車」あるいは「駆動補助機付自転車」と呼称され
定められた基準を満たせば「自転車」として扱われ原動機付自転車では必須の運転免許やヘルメットの着用および自賠責保険への加入が不要となる。(これらの特権はヤマハさんが頑張った成果であるらしい)
人力と電力補助の比率は最大1対2(10km/h以下)。10km/hから24km/hまで徐々に比率が下がり、24km/hで補助はなくなる。最大出力は規定されていない。

あくまでも公道ではNGであるが、いくつかの呪縛を取り払う事でどの程度、楽しい乗り物になるのか?実験してみる。

今回の実験では

リアスプロケット 14T(ノーマル20T)
リアスプロケットを歯数の少ない物に変更するとGD値(ペダル1回転する間に自転車が進む距離)を伸ばす事ができる。

アシストギア 12T(ノーマル9T)
アシストギアを歯数の多い物に交換する事により、チェーンの送り出し量が増加しギア比(チェーンの進み量)が増加するためアシスト速度領域が広がるが、アシストパワー(トルク)は増える訳ではない。

加工マグネットセンサー
アシスト比はノーマルは10km/hまで1:2 15km/hまで1:1 徐々に弱まり24km/hでアシストが停止しする。マグネットを加工する事で24km/h以上でも1:2でアシストが可能とする。

今回のリア14T、アシスト12Tは極端な例だが、このギアから始める事とした。(リアは16Tもアマゾンで購入した)








レビュー

 
  電動アシスト自転車改造(電芦改)  ブリヂストンの電動アシスト自転車
リアルストリームを購入。
ネット上の情報をもとに改造してみる事にした。

http://www.assista.jp/lineup/realstream/
  電動アシスト自転車改造 スプロケット  とにかく、何も解らない状況でのスタート。
解っている事は、
①リアスプロケ交換(20T→16T 等)
②アシストギア交換で人力の負担を減らす事も可能
③後輪スピードセンサー方式に仕様変更された為、磁石円盤の工作

車輌を発注したものの、納品に時間が掛かっているので実車無しの状態から、現物を触る事が出来ないので、少々高かったがヤフオクにて 
ヤマハ ブレイス リアルストリーム カスタムパーツ セット最安値
リア14T
アシストギア12T
後輪スピードセンサー改造品

をセットで購入。16500円
少々高いが勉強の為の出費とする。
 電動アシスト自転車改造 アシストギア  ヤフオクで今回購入した理由の一つだが、このアシストギアの安価な物を見つける事が出来なかった。
販売はしているものの受注生産で、単価6110円
http://www.janis.or.jp/users/dinagano/assistgear/sprocket.html

探せば他にもあるのだろうが、今回は検索不足でヤフオクとした。
 電動アシスト自転車改造 リアスプロケット14T  リアスプロケットは16T以上は皿型で良いが、それ以上小さなギアに換装する場合は平型の物でないとチェーンが干渉するらしい。
ちなみに
http://www.ikd21.co.jp/ikd/list/m003.html

この辺でも購入可能。1/8と3/32があるので注意。
 電動アシスト自転車改造 スピードセンサー  改造済の問題のマグネットセンサー。
内砲された磁石がセンサーの前を通過(回転)する事で速度を検出。
磁石を間引く事で速度を遅く感知させ、アシストのリミットを解除するらしいが・・・
 電動アシスト自転車改造 スピードセンサー2  ノーマルが無いので比較できないが、裏蓋を外して(壊して)
このセンサーには現状6個のマグネットが付けられている。
裏蓋は、安易に改造出来ない様な構造になっていたらしく、割ったり、削ったりした痕跡。
マグネットの大きさから内部には
(ダイソー ネオジム磁石 8個)商品名
が6個使われている様??  
 電動アシスト自転車改造 スピードセンサー3  マグネットはこの様に小型で結構強力である。
 電動アシスト自転車改造 スピードセンサー3  ボルトを付けてマグネットの場所を見つけ、ホワイトペンでマーキング
 電動アシスト自転車改造 スピードセンサー4  磁石はN極とS極が交互に並んでいる。
 電動アシスト自転車改造 スピードセンサー5  このセンサーはこんな感じ。
ホワイトマーカーの所に小型の磁石が内砲されている。
 電動アシスト自転車改造 スピードセンサー  速度センサーをごまかし、アシストを継続させるため、純正搭載のスピードメーターが役に立たなくなる為、別途スピードのメーターが必要?となる。
ワイヤレスの物もあるが、有線の物の方が、誤動作がなく、良いらしい。
Amazon 1572円
   
 2015年製 リアルストリーム  現車が納品されたので、さっそくノーマル状態で試乗。

思っていた程のすごさは無い。っていうのが正直な感想。
出だしのトルク感、速度を上げて行った時の乗った感じ。残念!。

出足のトルクはまぁ普通の自転車より遙かに楽だが、スプロケットを交換したとき、出足のトルクが無くなるのは、解っているので・・・

ノーマルでの高速?20km/hでの感想は、ペダルを早く回さないとダメでファイナルのスプロケット交換により、少し改善と思うが、前者との兼ね合いが難しい・・・

この車両をベースにどうなるか??

手持ちのコマは、リア14T、16T、アシストギア12T・・・・
 電動アシスト自転車改造 スピードセンサー ノーマル  ノーマルのスピードセンサーを外して見た。
内側のセンサー部は取り外しが出来る物の、磁石部は溶着され、分解不能。
 電動アシスト自転車改造 スピードセンサー ノーマル2  細いボルトを付けて、磁力のある場所を探ると、18か所。
 電動アシスト自転車改造 スピードセンサー ノーマル3  方位磁石を使ってNとS極を判定。N,S極は9か所づつ。
改造品は3か所づつだったので3倍存在した。
 電動アシスト自転車改造 スピードセンサー ノーマル4  こいつから純正の磁石を取り除いて、小型マグネットを埋め込むためには、リューター、やホットボンド等の工具が必要。
工具を持っていない人は、買った方が得だと思う。
 ここから、リアスプロケット交換します。  
方法、手順は色々あるけれど、我流なので、あくまで参考程度。
 電動アシスト自転車改造手順1  はじめにチェーンを外して置くと作業が楽なので、チェーンのジョイント部を見つけて、そこから、チェーンを切り離します。

クリップは細いマイナスドライバー等でこじると、外せますが、くれぐれも、弾き飛ばして失くさない様に。
 電動アシスト自転車改造手順2  電動アシスト自転車改造手順3
 電動アシスト自転車改造手順4  ホイルのハブナットを外し、ブレーキのワイヤーを外して置きます。
 電動アシスト自転車改造手順5  スピードセンサーを外す。
 電動アシスト自転車改造手順6  ホイルを外したら、ギア側を上にして、安定出来る様に固定。

一番上側のプラスチックのパーツをよく見ると、LOOKの文字と黄色い点のマークが印刷されている。
 電動アシスト自転車改造手順7  当該パーツを反時計まわりで、黄色いマークを合わせると、外す事が出来る。
 電動アシスト自転車改造手順8  ロックしていた、樹脂製パーツを外す事で、その下の変速機ワイヤー台座を抜き取る事が出来る。
 電動アシスト自転車改造手順9  リアのスプロケットを外す前に樹脂製のカバーを細いドライバーでこじって外す。
 電動アシスト自転車改造手順10  
 電動アシスト自転車改造手順11 ドライバーの先が 問題のスプロケットを固定しているCリング
 電動アシスト自転車改造手順  Cリングを外すにはちょっとコツがいるかもしれない。
専用(握ると開く)のプライヤー(スナップリング・プライヤ)が無い場合は細いドライバーを2本使って広げて外す。
 電動アシスト自転車改造手順13  
 電動アシスト自転車改造手順14  Cリングを外すとスプロケットは簡単に外れる。
 電動アシスト自転車改造手順15  14Tのスプロケットを装着するためには、スプロケの下にある鉄製のカバーを外す必要がある。
16Tまでならば問題が無いが、14Tではこのカバーとチェーンが干渉してしまう。
 電動アシスト自転車改造手順16  14Tスプロケを装着したら、チェーンをはめて干渉がない事を確認。
 電動アシスト自転車改造手順17  個体差ではあるらしいが、樹脂製のパーツの白く塗った部分がチェーンと干渉する場合もあるらしい。
僕の場合はOKでした。
 電動アシスト自転車改造手順18  Cリングを装着する場合ははじから少しづつドライバーでこじって
写真の様溝に収めて行く。
 電動アシスト自転車改造手順19  後はもとに在った様組み付け。
赤のマークが1列になる様セット
 電動アシスト自転車改造手順20  黄色のマークを合わせてからLOOK方向に回転させ
ロック完了。
 電動アシスト自転車改造手順21  あとはホイールを組み付けて完了。
 電動アシスト自転車改造手順22  アシストギア
右がノーマルで、左が11T
12Tも試したが、11Tをチョイスする事にした。
 まとめ

2015/10/25
この記事をよろしくないと怒っている方がいる様なので、再確認しておく事にする。
公道での改造車の運行は法律違反。
自分はテストに公道を使用した事になるが、違法である。
当該車両は公道での使用禁止を約束の上売却。
当該記事が違法で有る事を指摘してくれた方に敬意を表して良くない文を削除。



今まで、自転車には、ほとんど興味が無かった(高校生の時はサイクリングにはまった時期もあったが)が、今回電動アシスト自転車という、おもしろいデバイスにめぐり合えた。
興味本位で(知識のないまま)改造(ほんのちょっぴり)に触れてみた。
自転車も奥が深い事も解った。
これから、挑戦する人もいるだろう。
僕個人のまとめをするならば、

1.後輪スピードセンサーは、自分で作るより、ヤフオクの方が、早い。
 もちろん趣味なので自分で作るのが一番ではあるが。ヤフオクで購入したものは綺麗に作りこまれていた。
 理由:それなりの技術と工具を必要とする。


2.アシストギアは11T。
 理由:トリプルセンサーの場合、アシストギアの変更が必須だそうだが、12Tも試したが大きくしすぎると、
     トルク感を喪失する。
     楽に乗りたいなら、12Tより11Tかと・・・。12Tより最高速(高速域でのアシスト)は落ちるが、
     トルク感が太い方が、初心者には楽


3.リアスプロケットは14T
 理由:16Tも使ってみたが、平坦~やや下りの場合、ペダルの回転が上がりすぎて、速度が出来ない。
     キツイ上り坂の場合は、内装変速機を使ってギアを落せば、問題は無い。

アシスト自転車を使ってみて
 車両:http://www.assista.jp/lineup/realstream/
 見た目にスポーティー。マウンテンバイクなので、おしゃれ?自分でも抵抗なく乗る事が出来る。
 車両価格が高いが、デバイス的にはモーター、バッテリー、アルミフレーム、8段変速等内容が濃い。
 車両の搬送に軽トラックを使ったが、車重はやや重い(22.4kg)
 2015年製よりバッテリー、モーターの性能がUPしているので、これ以前の車両は性能面で劣る。
 (旧車両とは比較にならない。バッテリー容量:25.2V/12.8Ah(322wh)の高容量になっています。)
 結局の所、ペダルを踏まないとアシストしない(モーターは回らない)強く踏むとモーター出力も上がる。
 速くはしる(30km/h以上での巡航)には、それなりの脚力を必要とする。 

 速度:
 改造を施す事で脚力は普通以下の自分が、片道9Km、25分程度の道のりを通勤に使ってみた。
 アシスト強を使用。
 平地では普通に(疲れることなく)35km/h程度
 下りでは、45km/h以上(50kmオーバー。ペダルの回転が物理的に早くなり、脚力ではなく回転に追いつかなくなる)
 ちょっとした登りでは、ギアを2つ落して普通に(疲れることなく)20km/h


 バッテリー:
 バッテリーを持ち歩くのは、無理(重い)。
 往復18km程度:アシスト強、40%使用(バッテリー残60%)程度
 2日程度使えるので(25.2V/12.8Ah(322wh)の高容量)、通勤通学用途で予備のバッテリーは不必要!
 毎日自宅で充電できれば問題無し。

 道の狭い市街地では、やや危ないスピードが出る。自動車と競り合う事になる為、スピードが出しずらい状況。
 (車側からも、いやな存在だと思う)

 絶えず後方からの車両に気を使わなければならないので、バーエンドミラーを装着した。

 普段は6速と8速を切り替えて常用(出だし6速)。
 のんびり乗れば良いのだが、なまじスピードが出る為(40km/h程度)、アシストは持続するので、常に頑張ってしまう。
 結果として、心地よい疲労が乗車後残る事となるが、普段運動をしていないので、気持ちがいい。
 5速以下の出足は、後ろから押される様な感覚がある。

 定期代等を考えると、通勤、通学には最高の装置だと思う。(元はすぐとることができる)

以上 2015/9/22